年間行事
March
- 春彼岸
- (彼岸中日と終いの日に法要をお勤めします)
もともと「彼岸」とは、仏教が始まった古代インドの言葉であるサンスクリット語「パーラミター(波羅蜜多)」に由来する言葉で「向こう岸に渡る」という意味です。これを漢訳すると「到彼岸」となり、浄土宗では私たちのいる生死が繰り返され苦しみの多い“この岸 (此岸)” から、仏の世界である “かの岸 (彼岸)” の極楽浄土に到ることを言います。春分・秋分の日は、太陽が真西に沈むため、その方角にある阿弥陀さまの西方極楽浄土に思いを巡らすのに適した時期と言われてきました。こうしたことから浄土宗では、自身が極楽浄土に往生することを願い、積極的に仏道を実践し、お浄土にいらっしゃるご先祖のみ霊を供養する期間として、「お彼岸」を意義付けています。
May
- 花まつり
- (松前仏教会主催)
お釈迦さまのお生まれになった4月8日に、その誕生を祝う行事です。
花々に彩られた花御堂の中にいらっしゃる小さなお釈迦さまのお像に甘茶をかけ、お稚児さんの行列と白象が公園内を練り歩きます。
お釈迦さまが誕生された際、天から神々が降りてきて祝福のために甘露の水を注いだという経典の説示に由来します。
- 御忌
- 建暦2年(1212)、法然上人(ほうねんしょうにん)は80歳で往生されます。御廟所(墓所)には大勢の弟子や上人を慕う人々が集い、毎月・毎年の忌日には法要「知恩講」(ちおんこう)が勤められました。これが「御忌」(ぎょき)のルーツともいえるでしょう。上人の忌日法要を正式に「御忌」と呼ぶようになったのは戦国時代の大永3年(1523)、後柏原天皇(ごかしわばらてんのう)が知恩院に送った詔書に「毎年1月、京都とその周辺地域の浄土宗僧侶を集め、〝法然上人御忌〟として7日間勤めよ」とあることによります。「御忌」は天皇や皇后、また高僧などの年忌法要を指す語でしたが、江戸時代になると〝「御忌」といえば法然上人の忌日法要〟と一般に定着、春の季語としても親しまれるようになります。
August
- 盂蘭盆会棚経
- 棚経(たなぎょう)盂蘭盆会(うらぼんえ)に檀家の請いによって僧侶が仏壇、精霊棚の前で読経し、祖先の霊を祀ることを言います。棚行とも書きます。
- 施餓鬼会
- 光善寺では毎年8月20日に施餓鬼供養をお勤めします。また、松前町ではお通夜の際にもお勤めすることもあります。
- 灯籠流し
- (松前仏教会主催)
盆に家々に迎えた先祖を送り帰す行事の一種で、あるいは水死者や無縁仏(むえんぼとけ)に対する供養行事でもあります。
September
- 秋彼岸
- (彼岸中日と終いの日に法要をお勤めします)
彼岸とは、日本の雑節のひとつで、春分・秋分を中日とし、前後各3日を合わせた各7日間のことです。この期間に行う仏事を彼岸会と呼びます。最初の日を「彼岸の入り」、最後の日を「彼岸明け」呼びます。俗に、中日に先祖に感謝し、残る6日は、悟りの境地に達するのに必要な6つの徳目「六波羅蜜」を1日に1つずつ修める日とされています。
November
- 十夜会
- 十夜会とは浄土宗や天台宗の寺院で行われる念仏会です。無量寿経(むりょうじゅきょう)に、「この世で十日十夜の間善行を行えば、仏の国において千年の間、善行を行うよりも尊い」と説かれている事によります。もともとは、十日十夜にわたり念仏を唱えるものですが、5日、3日、1日と短縮されて現在にいたっています。
December
- 除夜の鐘撞き
- 23時半ごろから撞き始めます。どなたでも撞けますのでお越しの際は足元にお気をつけください。
その他不定期で写経会を開催しております